キャスト・スタッフ

クルト・ゲロン(Kurt Gerron)

1897年5月11日生まれ。1944年11月15日没。ユダヤ系のドイツ人俳優・映画監督。

ベルリンのユダヤ人の両親の元に生まれる。最初に医学を学んだが、1920年に舞台俳優となった。マレーネディートリッヒと競演した『嘆きの天使』などの映画に出演し、舞台では1928年にベルリンでの「三文オペラ」初演でブラウン役(ロンドンの警察署長)を演じ知られるようになる。

ゲロンは、ハリウッドへ招かれるが、招聘主がファーストクラスの航空券を用意しなかったために、その招きを断り、そのままヨーロッパに留まることになる。後にドイツを離れたゲロンは、最初にフランスを訪れ、オランダへ向かった。そこで彼は俳優・映画監督として、いくつかの映画に携わった。

そしてドイツ軍がオランダを占領した後、彼はテレージエンシュタット収容所に抑留された。そこで彼は、収容者の慰安のためにカルッセルと呼ばれるキャバレーを運営していた。

1944年、ゲロンはナチスの強制により、テレージエンシュタット収容所の人道性を誇示するためのプロパガンダ映画を作ることになる。
撮影終了後、ゲロンはアウシュビッツに送られ、到着後すぐに処刑された。
ナチス親衛隊司令官のハインリッヒ・ヒムラーは、ゲロン到着の翌日、ガス室を永久閉鎖するように命じた。ゲロンが撮影したフィルムは「テレージ、ユダヤ人入植地からのドキュメンタリー」、「指導者はユダヤ人にひとつの街を与える」と題される予定だった。そのふたつの映画は断片のみが現存している。

監督/脚本:マルコム・クラーク

アカデミー賞受賞プロデューサー・監督・ドキュメンタリー作家マルコム・クラークは、1970 年代より映画製作に携わってきた。 初期の作品は母国イングランドで製作されたが、最近は活動の場をアメリカに移している。カナダ在住。

ドキメンタリー部門でアカデミー賞に3 度ノミネートされ、1 回の受賞歴がある。 その輝かしい経歴を通じ、彼が監督した映画は主要な映画祭での受賞や、16部門でのエミー賞受賞。

故郷での生活になじめぬ、ベトナム戦争帰還兵がアメリカの荒野で暮らす物語「Soldiers in Hiding」(1985)でアカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネート、悪性リンパ腫と闘う少年を描いた「You Don't Have To Die」(1989)でアカデミー短編ドキュメンタリー賞受賞、「ナチス、偽りの囚人」(原題:Prisoner of Paradise)(2003)で再度、アカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネートと高い評価を受けている。また、近年亡くなった米国ベスタセラー作家D.J サリンジャーの名作の映画化「ライ麦畑をさがして」(原題:The Catcher in the Rye)(2001)を監督。

他に近年、多くの長編映画の脚本執筆を手がけている。主な作品には、スティーブン・スピルバーグ監督に「Dancing With Giants(親指トムの生涯)」。また他の脚本としては、ケヴィン・コスナーとワーナーブラザースに「A Life Part」、米脚本家ジョー・エスターハスとの合作「Bloodlines」、シド・シェーンベルクに「Prior Lives」などを執筆している。また、「Mustang Sally」などを書き終えている。

現在、広島、長崎の原爆を検証しながら、“戦争の和解“民族の和解”をテーマにしたドキュメンタリー映画「World Without War」(日本/カナダ合作)を現在撮影中、近日公開予定。

ページ先頭へ